第29回いたばし産業見本市に出展「いたばし凄技(すごわざ)ハンター★きみの調査が世界を救う?」
いたばし産業見本市に出展
2025年11月15日(土)、いたばし産業見本市3日目のパブリックデーに、カード型科学コミュニケーションツール「ひみつの研究道具箱」を使ったワークショップ「いたばし凄技ハンター★きみの調査が世界を救う?」を実施しました。
小学生から大人までの幅広い年齢層で、全3回で合計23名の方々がご参加くださいました。各テーブルのファシリテーター役は新渡戸文化中学校・高等学校の生徒さんが務めました。
ミッション1:未来技術を探せ!
会場には、板橋区の企業さんによる出展者ブースが立ち並びました。ワークショップ参加希望者は、事前に各ブースを巡って、そこで紹介されている技術を元に、オリジナルの技術カード(凄技カード)を作りました。
ミッション2:未来技術でピンチを解決せよ!
ワークショップでは、参加者は、自分が作成した「凄技カード」と「ひみつの研究道具箱」カードを組み合わせ、「身近にクマが現れた」というピンチを回避する方法を考えました。
まず、誰にとってのピンチを考えるのか、「りんご農家」、「親子」、「先生」、「外国からの観光客」、「医者」、「警察官」「猟師」、「クマ」の7つから、ランダムにカードを引いて担当する役割を決めました。
次に、それぞれの立場でどんなピンチがあるのかを具体的に考え、最後に、技術カードを組み合わせることで、どうやって解決を目指すかを考えました。
ワークショップでうまれたアイデアたち
各自で考えた解決アイデアをグループの中で紹介しあいました。一部をご紹介します。
※「」は、ひみつの研究道具箱に含まれる技術を示しています。
先生役:
「IoT」を使って、学校の監視カメラのデータをまとめてクマの居場所を知ることで、子どもたちを安全な場所に誘導することができる
親子役:
「都市のデジタルツイン」と「半導体フィルム」を使って、モニターで都市の状況を見ることで、クマがいる道を避けて家族に会いにいくことができる
りんご農家役:
「半導体フィルム」を使って、背景を映す服を作って透明人間になることで、クマがいる危険な場所へ行くことができる
最後に「ひみつの研究 修了証」を参加者にお渡しし、ワークショップを終えました。
科学技術との距離が近づく
参加者からは、「考えた物がいつか実現するといいなと思った」、「聞いたことのない技術をどう生かして問題を解決するかを考えるのが楽しかった」といった感想をいただきました。
また、「技術って自分が何かの問題に対してこうしたい!という願いからくる!!」との発見を伝えてくださった方もいらっしゃいました。
引き続き、松山研究室では「ひみつの研究道具箱」を使ったワークショップを続け、たくさんの方のご意見を参考に改良を進めていきます。
(執筆・イベント協力:熊谷香菜子<科学コミュニケーター>)